2013年6月5日 日本経済新聞 35頁 「山口初のプロチーム目指す 育成重視、J3へキックオフ」 レノファ山口FC河村孝ゼネラルマネジャー(GM)

1年以上前の記事だ。。レノファ現在JFLで頑張ってます。

 

  山口県にプロチームがないことで、スポーツ振興に影響はありますか。

「山口はプロスポーツが盛んな福岡県と広島県に挟まれ、どちらかに行けばプロ野球チームもJリーグもある。だが、地元にプロチームがあることが重要だ。サッカーに限らずプロチームがあればスポーツをする人の目標となり、山口からトップアスリートが出ることにもつながる」

  現在地域リーグのレノファがJリーグに昇格するために必要なことは何ですか。

「J3に参加するにはJリーグに準加盟を申請した上で、中国サッカーリーグで優勝するなど試合で結果を出すことが必要だ。設備の整ったホームスタジアム(山口市維新百年記念公園陸上競技場)があり、ホームゲームでの観客数が2千人に上るのは有利だと考えている」

  チームは勝ち星が先行していて好調です。

「チームの動きがかみ合ってきた。これを継続させることが大事だ」

  目指すクラブ像は。

「Jリーグのクラブは40ほどある。山口の土地柄を大事にし、育てた選手が大きなクラブに移籍する育成型のクラブにしたい。優れた選手を連れてくるのではなく、優れた選手を小さい時から育てる。これにより人件費も抑えられる。実際、オランダには育成型のクラブがある。知り合いが出ているからと、近所の方が気軽に試合を見に来てくれるようなクラブにしたい。米国ではマイナーリーグで球場が満員になるプロ野球チームがある」「山口で育った選手が大きなクラブへ行き、現役最後の1年はレノファに戻ってプレーし、地域に恩返しをする。その後はレノファのサポート企業に雇用していただき、第二の人生を歩めるようなサイクルができれば理想的だ」

  どのように選手を育てますか。

「まずは下部組織を持つ必要がある。トップチームを運営する株式会社を設立し、少年選手育成のために新たなNPOを立ち上げる方針だ。寮生活をしながらサッカーができるようにしたい」

  クラブのサポーターを増やすことも重要です。

「レノファのサポーター同士で知り合ったカップルが、試合前にスタジアムで結婚式を開いた。今は基盤づくりの時期だ。もっとスタジアムに来てもらえるよう、仕掛けをいろいろと考えていきたい」