JFLでレノファ健闘中!やっぱりJFLではレノファとファジネクを応援したくなる!

ストックしている記事を読み返してみる。もう1年前になるのか。。

2013年5月21日  中国新聞スポーツ欄 レノファ山口J3へ着々

 開幕20周年を迎えたJリーグは、中国5県でもプロチーム発足の動きが続いている。J1の広島、J2の岡山と鳥取に続き、来季発足するJ3には、中国リーグのレノファ山口が準加盟申請の準備を急ぐ。Jリーグが掲げる「各都道府県に二つずつ全国に100クラブ」を目指し、「J空白県」の解消へ向かい始めた現状を探った。(山崎雄一)

  1993年に開幕したJリーグ。J1、J2の下部カテゴリーとしてJ3を「10か12」チームで来季からスタートし、徐々に拡大させる方針だ。1年目は日本フットボールリーグ(JFL)のチームのほか、5千人以上のスタジアムや練習施設の確保などの基準を満たした地域リーグのクラブから選ぶ見通し。6月末を準加盟申請の期限にしている。

  現在、中国リーグで首位に立つレノファ山口は、J3入りの準備を着々と進めてきた。山口県教員団を軸にJ参入を掲げて2006年に設立。今季中のJFL昇格を目指していたが、J3構想が浮上し、目標を上方修正した形だ。住田優ゼネラルマネジャー補佐(35)は「山口の競技レベルを高め、子どもたちに夢を与えるためにもプロチームは必要。ただサッカーをやるだけでは足りない」と力説する。

 他の参入クラブが重要課題と位置づけるスタジアムは、本拠地の山口県維新公園陸上競技場山口市)が2011年の国体開催を機に改修。2万人収容で基準をクリアし、育成組織の保有などにもめどが立ったという。県内にプロチームがなく、行政のサポートを受けやすい点も追い風だ。

 ネックは財務状況。J3は3年連続で赤字になれば「除名」処分となる。参入後は遠征費などの支出が増え、現在の年間約4千万円の予算規模が、1億5千万円程度に膨らむと試算。クラブによると現在の入場者は1試合平均約2千人。J3に入れば、有料となる入場料とスポンサー収入の拡大が欠かせない。

 12年度は約450万円の赤字。コーチや選手など複数の役割をこなす事務局スタッフ8人で営業活動に力を入れる。準加盟申請やJ3ライセンスなどの審査をパスしても、入会金500万円、年会費1千万円と最後に大きな壁が待ち受ける。

 元J1浦和社長で、広経大の藤口光紀教授(63)は「強ければいいではなく、地域に愛されること。J3だけを目的にしていたらいずれ(経営が)厳しくなる」と指摘。入場料を太い収入源とするため、観客動員が見込めるクラブづくりを求めている。

 島根県内に本拠地を置く中国リーグのデッツォーラ島根と松江シティFCは来季からのJ3参入を見送る。将来的な参入を視野に、財政面や地域との関わりなどクラブ基盤の確立を優先させる考えだ。

 J3入りを希望するクラブが多ければ、チーム成績も判断材料となる。J1広島でプレーしたレノファ山口中山元気監督(31)は「J3になれば、プロ同士の試合を山口で体感できる。選手のモチベーションになっているし、今がチャンス」と意気込んでいる。