日本経済新聞は野球よりもサッカーびいきのような気がする。

日本経済新聞 2013.7.3

フットボールの熱源「J3がクラブを育てる」

 来春始まるJ3への加入を目指すクラブが19に上っている。日本フットボールリーグからだけでなく、地域リーグからもグルージャ盛岡奈良クラブレノファ山口など7クラブが名乗りを上げた。初年度は10か12クラブ編成になるため、審査で落ちたクラブは2015年以降の加入を目指す。

 すでにJクラブは30の都道府県に40クラブが存在する。さらにいま手を挙げている19クラブが数年かけて、すべてJ3に収まると、Jクラブがある都道府県は41まで増える。残るは福井、和歌山、島根、高知、宮崎、鹿児島の6県だけになるが、こうした各県からJリーグ入りの動きが伝わると刺激を受けるクラブ、自治体が出るだろう。

 Jリーグ企画部・J3準備室の岩本さんは「目標がないとクラブは成長しない。もしJ3という目標をつくらずにいたら、死んでしまうクラブが出るかもしれない」という。Jリーグを望んでいるが、経営基盤からみてJ1は夢、J2もすぐに狙えるものではないという小クラブがJ3という身近な目標を得た。スタジアムの条件は収容5000人と緩い。各クラブは、これならクリアできると希望を膨らませたのではないか。

 ただし、J3に加入できても、その後、生き残っていくのは簡単ではない。Jリーグは目安としてJ3クラブの経営規模を1億5000万円としている。名乗りを上げた地域リーグの7クラブの経営規模は5000万円前後にとどまっている。

 もっとも、J3に手を挙げたことでクラブの意欲が地域に伝わり、支持者、支援企業が増える可能性がある。「地元のクラブがJリーグを目指すことに半信半疑だった人が、本気なんだなと思ってくれるかもしれない」と岩本さんは話す。J3発足の意義がそこにある。(吉田誠一)

 経営規模5000万円でも気の遠くなるような数字なのだけれど。。